『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』のスタジオA24による真夏のエクストリームライド・ホラー『X エックス』(公開中)のキャスト陣が、ホラー映画について語る特別映像が解禁となった。
『X エックス』は、田舎を訪れた若者たちが恐怖に襲われるという伝統的なホラー映画のフォーマットを踏襲しながら、若者VS老人という新鮮なストーリーを展開。往年のホラー映画ファンをも唸らせる一作となっている。
1979年のテキサスの田舎町を見事に表現しながら、新たな手法によってこれまでの既成概念を壊した「アメリカン・ニューシネマ」への<憧れ>と、70年、80年代ホラー映画への<愛情>も詰め込まれている。ミア・ゴスが、ヒロイン・マキシーンと、殺人老婆・パールを一人二役で演じていることなど、観た後も考察を楽しめる作品であることも注目されている。
今回解禁となった特別映像は、本作に出演するミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ、マーティン・ヘンダーソンが、おすすめのホラー映画やヴィランについて語ったもの。
初めて観たホラー作品について、ミア・ゴスとジェナ・オルテガは『チャイルド・プレイ』、スコット・メスカディは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』、ブリタニー・スノウは『ピノキオ・シンドローム』、マーティン・ヘダーソンは『夕暮れにベルが鳴る』。
最も好きなホラー映画に、ミア・ゴスは『シャイニング』、ブリタニー・スノウは『ヘレディタリー/継承』、スコット・メスカディは『死霊のはらわた』をあげる中、本作で新たなスクリームクイーンと評されているジェナ・オルテガは『インシディアス』『ハロウィン』『プロムナイト』など「山ほどある!」とホラー映画愛をさく裂させている。
最も恐ろしいキャラクターについては、『ハロウィン』のマイケル・マイヤーズ(ブギーマン)や、『ハンニバル』のハンニバル・レクターなど凶悪ヴィランの名が挙がる一方で、「今となっては、(本作の)パール!」と史上最高齢の殺人鬼が文句なしのランクインを果たした。
本作のタイ・ウェスト監督も日本のインタビューで、もしパールがこれまでホラー界に君臨してきた名ヴィランたちと対決させるなら!?と聞かれたときに、「やっぱり『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスかな。きっとパールなら倒せるよ。彼女を甘く見てはいけないよ、みんなの想像以上に強いんだ」と答えるように、パールがホラー映画界に与える影響は計り知れない。