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シネマカフェライターが選ぶ2021年公開映画No.1はコレ! | cinemacafe.net


シネマカフェライターが選ぶ2021年公開映画No.1をご紹介します。

赤山恭子:『ブラック・ウィドウ』

2021年はブロックバスター祭り。クレイグ引退の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』には涙したし、『DUNE/デューン 砂の惑星』でティモシーの気高さに釘付けになり、相変わらずのキアヌ『マトリックス レザレクションズ』は放心、『エターナルズ』で新しい風を浴びせられた。中でも『ブラック・ウィドウ』が抜群。キャスト、構成、音楽、何よりナターシャの心情がエモーショナルに伝わり胸がいっぱいに。スカヨハ&フローレンス(ハスキー声姉妹最高)、レイチェル・ワイズまで、もともと単館系で活躍していた印象の俳優勢が、MCUで一堂に介するのが観られたのも胸熱でした。

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上原礼子:『エターナルズ』

コロナ禍以前の2019年春、『アベンジャーズ』シリーズと「ゲーム・オブ・スローンズ」、個人的にも夢中になった2大エンタメが1つの区切りを迎えた。まさか今年、ドラゴンの炎で燃え尽きた抜け殻を回収し、喪失を埋めてくれたのがクロエ・ジャオの『エターナルズ』になるとは! しかも、リーダーのジェンマ・チャンは慈愛というパワーを持ち、マ・ドンソクがマーベル映画でも“マブリー“全開。何より、この神がかったキャスティングを実現したアジア系女性初のオスカー監督が、私たちと同じ愛すべきオタクだと確認できたことが嬉しい。ケイト・ショートランド監督『ブラック・ウィドウ』と同様、作家性を伴った革新性がフェーズ4。

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黒豆直樹:『あのこは貴族』

コロナ禍を“言い訳”に全然観ておらず、ベストを選ぶのもおこがましいのですが取材させていただいた作品の中から。シスターフッド映画としての素晴らしさ(門脇麦と水原希子だけでなく、水原希子と山下リオの関係性もよかった!)はもちろん、何かを背負って地方から上京してきた人間と東京育ちの人間の“差異”を、上京して20年以上経ったいまもいろんなところで感じることがある身としては、ヒロインたちの姿が胸に刺さりました。「おひなさま展」のチケットのくだりは今年観た作品の中でも最高のシーン!

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キャサリン:『アメリカン・ユートピア』

日本に住んでいる以上ブロードウェイの舞台を観に行くなんて一生に一度あるかないかである筆者にとって、本作が映画として日本公開されたことはもはや神対応レベルです。トーキング・ヘッズのファンでもなく、聞いたことがある曲と言えば「Burning Down The House」とジャネール・モネイの「Hell You Talmbout」だけでしたがそれでも充分楽しめる珠玉の約1時間50分。劇場にいるような臨場感と、ほぼノンストップの生演奏ライブパフォーマンスは圧巻の一言です。こんな時代だからこそ明日への希望をと背中を押してくれるからこそ何度も観たくなる作品!

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人間食べ食べカエル:『レイジング・ファイア』

ベニー・チャン×ドニー・イェン×ニコラス・ツェー! 鉄壁すぎる最強の布陣が送る香港アクション大作である。その内容は、こちらの極限まで高まった期待を遥かに超える物だった。向かう方向こそ違えど、互いに譲れぬ信念を持つ2人の男が真正面から激突するドラマは、観ているだけで汗ばんでくるほどにアツい。そして、アクションも文句のつけようがない。特に格闘シーンは本作の白眉。拳に、蹴りに、全てのドラマが乗っかる。ここまでアクションとドラマが連動した作品は中々お目にかかれない。本当に心の底から面白いと思える作品だった。

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冨永由紀:『Arc アーク』

人の手は、顔よりもその人柄を表すこともある。宙に伸びて何かをつかもうとする手のショットの数々が印象的な、時間と不老不死と愛の物語。芳根京子は若く綺麗なまま百年近い年月を重ね、人類史上最も長く生きると決めた女性を演じる。肉体の不老を選び、魂だけが成熟していく未知の境地が見える。物語は冷たそうで暖かく、硬そうでやわらかくしなやか。カラーとモノクロを使い分けた映像は、懐かしい姿をした未来の記憶のように斬新だ。2021年大活躍だった寺島しのぶと岡田将生は本作でも素晴らしい。そして、なんと言っても倍賞千恵子の佇まいに感嘆。

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鴇田崇:『クルエラ』

エマ・ストーン演じるクルエラ、ひたすらカッコよかったですよね。挫折を踏まえての、クリエイティブな本能で人生を駆け上がる姿は、悪の魅力とあいまって、心奪われるものがありました。なお、今年のカリフォルニア ディズニーランド・リゾートのハロウィンでは、エマ版のクルエラが初登場していました。来年こそは海外ディズニーで会いたいですよね!

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牧口じゅん:『ヴォイス・オブ・ラブ』

コロナの時代だからこそ、ハッピー・オーラに溢れた本作がとても心に沁みた。セリーヌ・ディオンのファンではなかった私も、彼女から生まれたキャラクター、アリーヌのポジティブパワーを浴びて、すっかり幸せ気分に。伝記にありがちな過酷な過去は一切なし。愛と喜びに溢れた一人の女性の生き様を心から祝福できる。12歳から成熟したアリーヌまでを57歳のヴァレリーが演じ抜いたことにも脱帽。少女時代を演じる姿を見て、始めは「これはコメディ? ドラマ?」と困惑したものの、作品の面白さとキャラクターの魅力により、すぐにジャンル分けなど無意味だと気づかされた。鑑賞後の余韻までもが幸せに満ちている一作。

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渡邉ひかる:『ドント・ルック・アップ』

アダム・マッケイの“笑ってはいられない”シリーズ最新作。虚栄、欺瞞、分断、単なるボンクラ…。マッケイがありとあらゆる現実に怒っている。命綱のように響く「ルック・アップ」ではなく「ドント・ルック・アップ」をタイトルにどんと据え、シリアスの対極にあるブラックユーモアを武器に変わらず戦い抜いているのが相当愛おしく、今年の気分にぴったりだった。頼りにさせてくれないディカプリオも、怒っていいジェニファー・ローレンスも、キモいマーク・ライランスも、マーベル並みに畳みかけてくるエンディング後も最高。そしてシャラメの祈りが沁みた。

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編集部:『ドライブ・マイ・カー』

約3時間と長尺の映画なのに、時間が経つのがあっという間に感じられ、劇中劇を絡めた多様な言語での対話に引き込まれた。喪失や後悔と向き合い、残された人たちの行き場を失っていた感情が車内でぽつぽつと言葉になっていく。岡田将生演じる高槻の車内での長セリフのシーンと、家福とみさきが車内から手を突き上げ、サンルーフから二つの煙草が並ぶショットが特に好き。今年観た映画の中で最も記憶に残った作品になった。アカデミー賞にも期待!

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