県内で撮影 映画舞台挨拶
2022-01-15(土) 20:21
海南市内を中心に、全てのシーンが県内で撮影された映画「ひとつぼっち」が、昨日から和歌山市の映画館で公開され、今日は主演の広山詞葉さんらによる舞台挨拶が行われました。和歌山市松江のジストシネマ和歌山では今日、映画上映後に舞台挨拶が開かれ、主演の波子役、広山詞葉さんが「美しい和歌山の景色とともに一緒に映画を作ってきました」と挨拶しました。映画「ひとつぼっち」は、脚本家の波流じゅんさんが自身の母親から受けた虐待の経験をもとに執筆ししたもので、母親に虐待され、捨てられた過去を持つ主人公の波子が介護士として働く施設に、全てを忘れた認知症の母が現れることから始まるストーリーです。作品のプロデューサーを務めた前田和紀さんが和歌山県出身であることから、全編県内で撮影することになり、令和元年12月に海南市の日方川大橋や駅前の商店街、和歌山市の浜の宮ビーチなどで撮影されました。脚本を手掛けた波流さんはひとりぼっちで生きてきた波子がたった一つの記憶で救われることとかけて作品名を「ひとつぼっち」としたとしていて、「この映画が生きるヒントとなり、見た人の心が少しでも晴れたら嬉しい」と話していました。映画「ひとつぼっち」は、ジストシネマ和歌山で今月27日まで公開されるほか、全国5ヵ所の映画館で順次公開される予定です。