映画やドラマなどで撮影に使われた千葉県船橋市内の4カ所を回る、初の「ロケ地めぐりモニターバスツアー」が行われた。映画「20歳(はたち)のソウル」の舞台となった市立船橋高校では、吹奏楽部の生徒120人が約50分間にわたり、演奏のほか合唱やダンス、よさこいのパフォーマンスを披露した。
バスツアーは23日にあり、最も多く撮影される船橋漁港、配管やポンプ類が設置された高瀬下水処理場の地下管廊などを訪問。参加した30人が最後に訪れた市船高では映画に登場した音楽室や音楽準備室などを回り、第3体育館では吹奏楽部の1〜3年生が特別演奏した。
生徒たちは「『天国と地獄』序曲」「市船メドレー」などを奏で、男子生徒はコントも披露。最後に映画で話題となり、今夏の甲子園球場を沸かせた吹奏楽部OB作曲の応援曲「市船soul(ソウル)」が演奏された。
今回のバスツアーは市が企画。申込者数は定員(30人)の約16倍となる493人となり、抽選で参加者が決まった。市内から参加した母と子の2人連れは「地元に住んでいても、知らないことが多かった」と話しながら、今年5月に封切りされた映画「20歳のソウル」を鑑賞したことから「高校生のまっすぐな歌と踊りに感動した」と話していた。(保母哲)