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衝撃のスクープを報じたジャーナリスト2人が明かす、映画『SHE SAID/シー・セッドその名を暴け』の舞台裏 | Vogue Japan


ミーガン・トゥーイー(以降MT) ジョディから初めて電話をもらったとき、私はひどい状態でした。妊娠中に感じていた希望や喜びは、娘が生まれた途端、恐怖へと変わってしまった。劇中キャリーが夫に泣きつくも、何が問題なのかうまく説明できないシーンがあります。そのシーンを観て私が母親になって間もない頃、赤ちゃんと二人っきりになるのが不安で恐ろしく、夫に帰ってきてほしいと頼んだときのことを思い出しました。

ジョディはそんな私の負担を軽減してくれました。彼女は10年前に産後うつを経験していたので、自分が治療を受けた医師を紹介してくれたんです。そのお礼に、私は被害者に勇気を与えるために、かつて自分が情報提供者にかけた言葉を彼女に贈りました。

「過去にあなたに起きたことを変えることは、私にはできない。でもね、私たちが力を合わせれば、あなたの体験をほかの人を守るために使うことができるかもしれない」

彼女からの電話で、私は仕事に戻らなければいけないこと、自分自身の感覚を取り戻す必要があることに気づかされました。劇中、キャリー(・マリガン)が産休明け初日に報道室のドアを勢いよく開けるシーンがありますが、まさに私の気持ちを代弁しているようでした。

一方で、私がジョディの調査に懐疑的だったのも事実です。私はこれまで社会の片隅で無視されたり見過ごされたりしている女性や子どもたちを中心に取材してきました。アシュレイ・ジャッドやグウィネス・パルトロウのような有名俳優たちの状況に緊急性を感じませんでしたし、ワインスタインの行動パターンがどのくらいの人たちに当てはまるのかも、よくわからなかったからです。

また、ジョディのことも、ガーリーな服を着てて、よくしゃべるということ以外はあまり知りませんでした。ただ、彼女の2015年のアマゾン社の記事を受けて、同社が全従業員に育児休暇を付与したことなど、彼女の実績は耳にしていました。そして、今回の件に関する彼女の話を聞いて感銘を受けたのです。彼女の調査報道には将来性、未来があると。

心の軸となる部分が共通するふたり

ミーガン・トゥーイーを演じたキャリー・マリガン(左)と、ジョディ・カンターを演じたゾーイ・カザン。

Photo: JoJo Whilden/Universal Pictures

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