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香港民主化議論に旋風を ドキュメンタリー映画「理大囲城」 ポレポレ東中野で公開中:東京新聞 TOKYO Web


映画「理大囲城」から ©Hong Kong Documentary Filmmakers

 2019年11月、香港の民主化デモに参加した学生らが香港理工大学で警官隊に包囲され、追い詰められていく様子を記録した映画「理大囲城(りだいいじょう)」が、東京・ポレポレ東中野で公開されている。現地では「暴徒礼賛映画」とされ上映ができず、身の安全を考慮して複数人の監督の氏名は「香港ドキュメンタリー映画工作者」と匿名だ。監督の1人は、映画を通じ「(民主化について)議論を巻き起こしてほしい」と訴える。 (上田融)

 理大に集まる大勢の学生をとらえたカメラの前で、警官隊は放水し催涙弾を放つ。火炎瓶などで応戦する学生の中には、包囲網を突破しようとして警官隊に取り押さえられ、殴りつけられる者も。

 一方で、長引く籠城にいらつく学生同士が口論したり、パニックになり泣き叫んだりする様子も映し出す。大学内に入った複数の映画関係者が、それぞれ撮影した映像を集めて編集した。

 「怖かったが、記録に残そうと撮影を続けた。警官隊とは距離を取り、公務執行妨害の容疑などがかけられないよう気を配った」と監督。香港当局は、民主化運動を「過去のばかげた行動」と切り捨て、現在は表立って民主化に関する議論をできなくなったそうで、「だから日本で議論してほしい。その情報がやがて香港に戻り、私たちを勇気づけることになる」。映像素材は当局に見つからないよう保管しているという。

 監督たちは全員、現在も香港で暮らす。その理由を「水面下で文化的、歴史的なものも失われてきている。そうしたものを今後も記録したいのです」と静かに語った。



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